喫煙の子供への影響(受動喫煙ー間接喫煙)

Q.親の喫煙の子供への悪影響を教えてください。

現在、私達夫婦と幼稚園と1才の2人の子供、夫の両親と同居しています。夫と義父がタバコを吸います。義父はヘビースモーカーで家の中でもよくタバコを吸います。間接喫煙がよくないと聞いたことがあり、子供への影響が気になります。具体的にはどのような害がありますか?

A.まわりの人の喫煙で子供にさまざまな悪影響があります。慢性的影響もありますので子供の前での喫煙はなるべく避けてください。

 本人がタバコを吸わないのに、まわりの人の喫煙で健康被害を受けることを「受動喫煙」と言います。タバコの煙には本人の吸う主流煙と、700度の火元から立ち上る副流煙とがあります。タバコの煙には4000種類の化学物質と200種類の発ガン物質が含まれていますが、主流煙以上に副流煙には有害物質が多く含まれています。更に、副流煙はアルカリ性で刺激が強く害も大きいのです。

 受動喫煙により、副流煙が目や鼻のどの粘膜に当たり、鼻腔を通して肺に吸引されます。粘膜症状としては、目のかゆみ、痛み、涙、まばたき、鼻づまり、くしゃみ、鼻汁などがあります。気管の刺激により咳も出ますし、一酸化炭素を吸い込むため頭痛も起こります。ニコチンの影響で血管が収縮するため皮膚の温度も低下します。一般に、副流煙を2秒間吸っただけでも、心拍の増加、血管の収縮、呼吸抑制が認められます。以上は急性の影響ですが子供にも当てはまります。

 次に、慢性の影響を考えましょう。夫が喫煙者である非喫煙者の妻の調査があります。非喫煙女性の場合、夫が喫煙者である場合は、非喫煙者が夫である場合と比べ、肺ガンで死亡率2倍以上、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)での死亡率が14.9倍であるとの報告が出ています。これは、大人の受動喫煙での慢性的影響ですが、子供が慢性的に受動喫煙を被っていればやがて同じ結果が出ます。

 さらに、子供特有の、受動喫煙の慢性的影響を述べましょう。幼児期に副流煙を受けると、喘息様気管支炎、肺炎、かぜ、小児喘息の罹患率が数倍に増加します。喘息様気管支炎の率で見ると、家族の喫煙があると、非喫煙家族の3倍の発症率です。小児の慢性滲出性中耳炎も両親の喫煙でその発症頻度が1.6倍になるとの報告があります。

 SIDS(乳幼児突然死症候群)も、うつぶせ寝等を問題にしていますが、主な原因はタバコの煙だといわれています。日本の最近のSIDSの調査でも、親の習慣的喫煙の場合は、親が喫煙しない場合と比べて4.67倍も多いと報告されています。以上の報告を見た上で、子供の健康な成長を望むならば、親も祖父母も子供の前での喫煙を止めるのが当然ではないでしょうか。

 ついでに1つ付け加えておきます。受動喫煙とは異なりますが、乳幼児の誤飲事故で第1位は「タバコ」です。タバコのニコチン等の成分は子供にとっては致死量であり、早く洗浄しなければ生命に関わります。子供の手の届くところにタバコをおかないで欲しいと思いますし、そもそもタバコを吸わないで欲しいと思います。

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